アガサ・クリスティのロマンス小説「春にして君を離れ」

正視するに耐えぬ恐ろしい本

巻末の解説で
作家の栗本 薫さんは
こう書いています✒

正視するに耐えぬ恐ろしい本

ミステリーの女王
アガサ・クリスティー
ロマンチック・サスペンス

読む前の自分には
戻れなくなる本です📖

ゆうこ

今回は
アガサ・クリスティの中でも
異色と言われる作品

ご紹介します📖

目次

「春にして君を離れ」

  • 著者 アガサ・クリスティ
  • 1944年発表
    メアリ・ウェストマコット名義で発表
  • 全331ページ
  • 出版社 ‏ : ‎ 早川書房 (2004/4/16発売)
  • 翻訳 中村 妙子
ゆうこ

中村妙子さんは
1923年東京生まれ

東京大学文学部卒
英米文学翻訳家✒よ

本の声

アガサ・クリスティー賞は
長編推理小説の
公募新人賞じゃ🏅

ゆうこ

今回は
2種類のあらすじ
紹介します

本の声

まずは、
文庫本の裏表紙から
あらすじを紹介するぞ

あらすじ

あらすじ①

優しい夫、よき子供に恵まれ、
女は理想の家庭を築き上げたことに
満ち足りていた

…が、
娘の病気見舞いを終えて
バグダッドからイギリスへ帰る途中
出会った友人との会話から
それまでの親子関係
夫婦の愛情に疑問を抱きはじめる…

女の愛の迷いを冷たく見据え
繊細かつ流麗に描いた
ロマンチック・サスペンス

ゆうこ

次は
Wikipediaのあらすじ

あらすじ②(Wikipedia参照)

photoAC

1930年代、
地方弁護士の夫との間に
1男2女に恵まれ
よき妻・よき母であると自負し
満足している主人公の名は
ジョーン・スカダモア

結婚している末娘(次女)の
急病を見舞った帰りの
一人旅の途上にある

荒天が一帯を襲い🌀
交通網は寸断される🚃

列車の来るあてのないまま
砂漠のただなかにある
トルコ国境の駅の🚂
鉄道宿泊所(レストハウス)に
旅行者としてはただ一人
幾日もとどまることを
余儀なくされる👜

何もすることがなくなった彼女は
自分の来し方を回想する
💭

やがて彼女は
自分の家族や人生についての
自分の認識に疑念を抱き
今まで気づかなかった
真実に気づく

本の声

主人公は自分の人生に
誇りを持っておる


だが、
旧友との会話をきっかけに
自分の人生に
違和感を覚え始める
んじゃ

ゆうこ

次は
登場人物の紹介です

登場人物

photoAC
  • ジョーン・スカダモア 
    主人公 主婦
  • ロドニー 
    :ジョーンの夫(弁護士)
  • トニー:長男
  • エイヴラル:長女
  • バーバラ:次女
  • ウィリアム
    :バーバラの夫
  • ブランチ・ハガード
    ジョーンの旧友
本の声

ブランチと出会い
その会話をきっかけに
ジョーンは考えを
巡らせ始めるんじゃ

  • マーナ・ランドルフ
    ロドニーの友人
  • レスリー・シャーストン
    ジョーンの友人
  • チャールズ
    :レスリーの夫
  • ピーター
    :レスリーの息子
  • サーシャ:公爵婦人
ゆうこ

主人公のジョーン
色んな人との会話や思い出から
人生を振り返っていくのよ

本の声

著者の
アガサ・クリスティについても
少し触れておくぞ

アガサ・クリスティについて

GettyImages

1890年保養地として有名な
イギリス
デヴォン州トーキーに生まれる

24歳でイギリスの航空隊
アーチボルド・クリスティーと結婚💍
1920年には
長篇『スタイルズ荘の怪事件』で
作家デビュー✒📖

しかし、
1926年には謎の失踪を遂げる💨

photoAC

様々な臆測が飛び交うが
10日後に発見された

1928年にアーチボルドと離婚💔

1930年に
考古学者のマックス・マローワンに出会い
嵐のようなロマンスののち
二度目の結婚💍

1976年に亡くなるまで
長篇、短篇、戯曲など
その作品群は100以上にのぼる📚

現在も
全世界の読者に愛読されており
その功績をたたえて
大英帝国勲章が授与されている🏅

ゆうこ

アガサ・クリスティの人生が
まるで小説のようね✨

本の声

次は
豆知識じゃ🔎

ミュージカル化

iStock

実は「春にして君を離れ」は
2018年 音楽座にて
初めてミュージカル化されています

演目は「SUNDAY

ここでの歌詞が大ヒント💡

いい妻良い母であると
信じきっているジョーンに対して
こう言います🎤

自分だけは
 大丈夫と思ってるよね

根拠のない自信が
いかに脆いものか
春にして君を離れ」が
改めて教えてくれますよ

本の声

さあ、まとめじゃ

まとめ

最後は
主人公ジョーンの
夫の言葉で締めくくられます

きっとその言葉は
誰の胸にも深く刺さり
恐怖を感じることでしょう

ゆうこ

異色のアガサ・クリスティ
ぜひ、
体験してください✨

今日はここまで

読んだ本で心は作られる

今日はここまで」です
笑顔で一日が終われますように✨

読んでいただき
ありがとうございました

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