第１９回このミステリーがすごい大賞
「元彼の遺言状」に続く、
女弁護士による事件解決ストーリー
ニューヒロイン「美馬玉子(みま たまこ)」と
前作ヒロイン「剣持麗子」がタッグを組み
事件解決に挑みます
本書の推しと
登場人物のまとめ
共感ポイントをご紹介します
本書の魅力「働く女性の成長ストーリー」
「倒産続きの彼女」
2021年10月6日発行
宝島社
東大卒で弁護士の経歴を持つ
新川帆立さんだから書けた新感覚ミステリー
働く女性の成長ストーリー
私はそう感じました
人の死をや裏切りを経験し
更に深まる謎に翻弄されつつ
女としての努力と介護を両立しながら
弁護士として成長を遂げる
そんなお話です
会社行きたくないな
辞めちゃいたいな
そう思っている人も
この本を読み終わると
仕事、もう少し頑張ってみようかな
きっとそう思えますよ
主人公･玉子 ぶりっ子な苦労人弁護士
ぶりっ子弁護士・美馬玉子と
高飛車弁護士・剣持麗子
タッグを組んで
謎の連続倒産事件を追います
玉子は、１年先輩の麗子の事が苦手
前作「元彼の遺言状」主人公の麗子は
容姿端麗 頭脳明晰 大切なもの「お金」
という強烈なキャラクター
対する今作品主人公の玉子は
一言でいうと「苦労人弁護士」
彼女の生い立ちは
後半で明らかにされます
切ない過去を乗り越えて
たくましく生きるぶりっ子弁護士です💕
自分のことを冷静に分析して
忙しい仕事の合間を縫って
彼氏作りにも力を注ぎます
白いワンピースにボブヘアー
弁護士には見えないニューヒロインに注目！
個性あふれる登場人物たち
玉子の祖母シマばあちゃんは
元「ミス干し柿」✨
人の不幸に日々対峙する弁護士たち
みにくいアヒルの子の定理を語る
倒産寸前会社の跡継ぎ
経営者の命の値段を計算する悪人
個性豊かな登場人物たちが
玉子と麗子の脇を固めます
あらすじ「倒産続きの彼女」
主人公・美馬玉子
一年先輩弁護士・剣持麗子に
苦手意識をもちながらも
コンビを組むことになってしまう「会社を倒産に導く女」との内部通報
ゴーラム商会経理部・近藤まりあの
身辺調査を行なうことになったブランド品に身を包み
身の丈にあわない生活を
SNSに投稿している近藤に横領の疑惑
その手口とは?調査を進める中で
Amazon書籍紹介より
リストラ勧告をする「首切り部屋」で
本当に死体を発見した二人
その後も次々と
予想外の事件に巻き込まれる…
これだけはおさえて！「登場人物」
事前にここをおさえておくと
スラスラ読み進められます！
弁護士たち
- 美馬玉子 主人公 ぶりっ子弁護士 苦労人
- 剣持玲子 敏腕弁護士 29歳
- 美法(みのり) 法律オタクの弁護士 玉子の友人で同僚
- 古川 大学院から同じで玉子の同僚
- 津々井 コーポレートチームのボス弁護士
- 川村 倒産チームのボス弁護士
- 哀田(あいだ) 30代 倒産チーム弁護士 川村の使い走り
ゴーラム商会👢(破産の危機)
- 近藤まりあ 経理資格所有 転職の度会社が倒産する
- 只野愛子 総務課長 遺体で発見される
- 安西 管理部門役員
マルサチ木材🌲(倒産)
- 幸本(さちもと) マルサチ木材社長
- 幸本耕太 社長の息子・専務
高砂フルーツ🍈(倒産)
- 高砂義宗(よしむね) ３代目社長
テトラ貴金属💍
- 赤坂宗男 代表取締役
その他の人物
- シマばあちゃん 82歳元ミス干し柿 玉子の祖母
- ムネちゃん シマばあちゃんの婚約者
- 信夫 麗子の彼氏
- 只野理江 只野愛子の姉
筆者 新川帆立さんについて
- 1991年2月生まれ
- ミステリー作家、弁護士
- 元プロ雀士
- 東大法学部卒業、同法科大学院修了
- 2021年1月より弁護士を休職し、作家業に専念
東大卒で元雀士
弁護士の経歴を持つ小説家…
麗子に負けないくらいの個性ですね😅
共感ポイント 働く女性の成長
弁護士業界も生き残りは至難の業
自分の百パーセントを
本書 玉子の発言
仕事に充てられる人だけが
生き残れる世界
生活環境に陰りがあるとみなされると
「配慮」という形で
大きな案件から外される
現に、出産した弁護士は
企業の法務部へ
どんどん転職していくの
弁護士になることがゴールではない
女性が全力で働き続けることの難しさ
結婚・出産・育児・介護…
人生のイベントごとに
女性は岐路に立つ運命なんですね
企業の法務部は楽なのか
答えは「NO」です
私が勤める会社にも法務部があり
日々関わりがあります
法務部で働く女性を見ていると
とてもハードだと感じます
法は
正しく使えば最強の武器
誤れば倒産の危機
企業の法務部は
日々ストレスフルな部署です
しかし逃げるように
そこに転職をする女性弁護士たちは
一体どんな働き方をしているのでしょう…💦
読み方のアドバイス
社名整理と時系列を意識して読もう
倒産した会社
倒産しそうな会社
そこに勤めていた人々
そして時系列
ときどきごちゃごちゃになります
倒産関連の会社概要のページに
小さな付箋を貼りつつ読むと
振り返りが楽になりますよ🔖
よく見ると繋がる伏線に注意
「連続法人殺人事件」の本書
殺される企業(倒産企業)には
共通点があります
倒産する企業の経営者の考えとは❓
得をするのは誰なのか❓
意識しながら読んでくださいね
今日はここまで
読んだ本で心は作られる
そう信じています
「今日はここまで」です
笑顔で一日が終われますように✨
読んでいただきありがとうございました😄
